あるこホール

お隣の埼玉でここ最近はいいお酒を造っていると噂の北西酒造さんの文楽。文楽ブランドはいくつかありますが、生貯蔵酒は見たこと無くてとりあえずチャレンジしてみました。スッキリタイプで普通に美味しく頂けました。欲を言えば、もう少し香りと生貯らしさのフレッシュ感が欲しいところ。それでも手頃なお値段でそこそこです。

新潟の笹祝酒造が造る清酒ハイボール。 ハイボール用に造られたこの商品は、アルコール度20パーもある。メーカーが進める通りに炭酸割りで試してみましたが焼酎とは違うアルコール感があり、面白いなとは思いましたが、やっぱり焼酎ハイボールの方が好みでした。 また単価も焼酎の方が安くあがります。 ラベルが気になってよく見てみると、青字で「六:四」と読み取れるところが面白く印象的。 それでもやっぱり餅は餅屋でしょうか。

ここ最近、成龍酒造の目立つ逸品に手を出してみました。 季節を表す目を引くラベルでこちらは夏バージョンのHANABI。 純米でも想像以上に爽やかで軽快な味わいです。そして、ほんのりとした熟成感もあり、やや辛口なのにキレもある。 和食での食中酒としてこれ以上ないくらいバッチリ合わせてきます。 まさに花火のように印象に残る味わいでした。

酒造りの神様と呼ばれる農口尚彦氏が手がける農口五彩シリーズから農口尚彦研究所 本醸造 無濾過生 1.8Lを初めて呑みました。 原酒のためアルコール度数が19度とありますが、口にしてみたらあまりの高い旨味で一切アルコールを感じさせない絶妙な口当たり。 そしてなんと言っても香りの高さ。生酒らしいフレッシュでフルーティーな香りは堪りません。 五百万石の酒米を使った本醸造タイプは世にいくらでもありますが、ここまでのクオリティは味わったことがありません。 それほどまでに絶妙なバランスを持った味わいです。

個人的に昔から馴染み深い奥の松酒造。 こちらの吟醸はスーッと喉を通る綺麗な味わいで安心出来ます。 2018年度にはインターナショナルワインチャレンジでチャンピオンサケに輝いた商品で、また飲んでみたいとずっと気になっていました。 インターナショナルワインチャレンジは蔵元腕試しの場である新酒鑑賞会などの得点式の金賞、銀賞などとは違い、単純に市販されている商品の1位を決められるコンクール。 さすが納得の商品でした。

超レアな辛口の無添加活性にごり酒原酒。 裏ラベルにはマッコリとなってますから麹が違うのでしょうか。 今はすでに終売しちゃったらしいですが、これに出会った時の衝撃は忘れません。 まず、普通に開封すると思いっきり吹き出すため、ゆっくり開け閉め繰り返し10分以上かけての開封。 そして、味わいがにごり酒なのに超辛口です。 マッコリらしい後味もスッキリしてすぐに一本空けてしまいました。 都内の焼き肉屋で見つけましたが、店主曰く、蔵元と直接の取り引きのため、かなりの信用度が無いと卸してもらえないとか。普通に流通しちゃったら間違いなくかなりのクレームになるであろう激レア商品です。

近年、九州の福岡が熱い。この田中六五も福岡にある白糸酒造。いま若き社長が革新を起こしており、デザインは社長の弟さんがデザイナーで手掛けているそう。こちらの田中六五は地元の山田錦の65％精米での火入れをしていない純米生酒。味わいは流行りのフレッシュだがなめらかな綺麗め系。調べてみると価格も4号瓶で1500円前後。いろんなコメントでも言われているように、まさに食中酒に最適ですね！

福島県から大木代吉商店の造る楽器正宗の本醸造中取り無濾過原酒。自分の中では大木代吉商店は自然郷のが有名でしたが、最近ちょくちょく居酒屋で見かけていたので気になって購入してみました。こちら本醸造なのに飲み後のアルコール感が一切無い。中取りとは醪を絞って出てくる中間のお酒のこと。そんな贅沢に手間かけてるのに4号瓶で1000円強の衝撃的にコスパ最高のお酒。日本酒ファンなら一度は試して貰いたい逸品です。酒蔵さんが毎日でも飲んで欲しいとの意気込みが痛く伝わります。

今や超メジャーな而今の最高峰純米大吟醸白鶴錦。商品の名前の通り清酒最大手の白鶴酒造が開発した酒造好適米「白鶴錦」を使って醸したお酒。而今はどのレベルのお酒でもクオリティー高く、自分の周りからもマイナスイメージを聞いた事がないぐらい高品質。この白鶴錦は日本酒が苦手な人でも必ず唸るであろう絶品な口当たり。まさに最高峰の高貴な味わい。普段使いにはさすがにもったいないので、おめでたい日に是非使いたいお酒です。

特に『キンミヤ焼酎』で有名な三重県の宮崎本店は、実は地元の三重県では『清酒宮の雪』の方が知名度が高いという。その宮崎本店が年末に新米新酒で限定発売する純米にごり酒。都内の名店で見つけたのですぐ飛びつきました。甘味ばかりのにごり酒が多いですが、これはしつこくないさらっと綺麗な甘味が残るにごり酒。安定の五百万石らしい旨みが生きておりグルコースもバランス良い。お店の方曰く、燗酒にしても美味しいとか。にごり酒を燗酒した事がなかったもので次回は是非とも試してみたいと思います。

夏限定で発売された夏純辛口純米。半年も寝かせてしまい今は冬ですが…。それでもキレがあるのにしっかりした旨味のある余韻が楽しめます。またほのかな微発泡が心地よく口の中で踊り、味付けの濃い肉料理でも綺麗に喉を通ります。 ここ数年は夏向けのお酒とした夏酒を数々の蔵が出しますが、そのほとんどがさらりと飲めてしまう綺麗な味わいをベースにします。そんな中でも、この夏純辛口純米は究極の綺麗さを表していると言えるでしょう。 また今年の夏酒も楽しみになる逸品です。